医学部受験の基本?ギリシャ神話のアスクレーピオスの話
どうも、こんにちは。
一浪を経て国公立大学医学部に合格したぷろろです。
今日は「医学部受験の基本?ギリシャ神話のアスクレーピオスの話」について綴ってみます。
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①医神を知っているか
いきなり問題です。医神とは誰でしょう。
ヒントはギリシャ神話です。
でけでけでけでけー。
正解は、アスクレーピオスでした。
ぷろろがアスクレーピオスの存在を知ったのは、里中満智子先生の漫画「ギリシャ神話」でです。
ギリシャ神話には人間界の汚さがこれでもかと書かれています。
あまりのドロさにつぼってしまい、小学生時代、夢中になって読みまくりました。
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②アスクレーピオスの誕生はドラマティックだった
アスクレーピオスは、アポロンとコロニスの間に宿った子で、のちに医神としてオリュンポスの仲間に入れられる人物です。
医師=裕福
医師=賢い
医師=英才教育を受けてきた
世間一般のいう医師というのは、こんなイメージがありますが、アスクレーピオスの場合、
母親のコロニス→妊娠中に人間の男と不貞関係に陥った
父親のアポロン→妻コロニスを殺したあと、 子を胎内から取り出し、ケイロン(ケンタウロス族)に託した
*ケンタウロスとは、上半身が人間、下半身が馬の種族
という鬼畜っぷり満載の親がルーツです。
③賢いケイロンに育てられ、アスクレーピオスはすくすくと成長した
アスクレーピオスを妊娠中、母親が不貞を働く
↓
父親は激怒し、母親を殺す
↓
アスクレーピオスも葬られる運命だったが、父親の気が変わり助けられる
↓
ケイロンのもとへ里子に出される
こんな生い立ちのアスクレーピオス。
普通だったらグレてしまいます。
ぷろろなら、確実にグレていたでしょう。
アスクレーピオスは、自身の置かれた立場を理解し、 地味に、堅実に、そして、多くを学び、他者のために働くようになりました。
困っている人を診、助け、人々から尊敬される人に成長する。これって医療人として究極の幸せではないでしょうか。
④並外れた力は死人まで生き返らせてしまった
しかし、これでめでたしめでたしといかないのがギリシャ神話です。
アスクレーピオスの医術は、なんと死人までも生き返させる域にまで達しました。それを知った死者の世界の神ハデスは、全能の神ゼウスにチクりました。
ゼウスは、ルールを破ったものには制裁を与える決断を下しました。アスクレーピオスは、ゼウスが放った雷で焼殺されてしまうのです((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
⑤結論:アスクレーピオスの生き方から医学とはなにかを知る
アスクレーピオスの技術と人を思いやる心は、一方で、法を犯すことにもなりました。他者のためにと思っても、だめなことはだめ。人間界にはルールがあるのです。
お空の星となってしまったアスクレーピオス。やってきたことは素晴らしかった。彼は、死を持って罪を償い(償ったかたちになったのか?)、その後、功績を評価され、医神としてオリュンポスに招かれました。
アスクレーピオスの持っていた蛇巻き杖は、今や医学のシンボル。ギリシャのエピダウロスにある神殿は聖地になり、世界中の医師が参拝に訪れるとききます。
知れば知るほど、考えれば考えるほど、アスクレーピオスの生き方は壮絶でした。
医師ができることはどこまでなのか。 アスクレーピオスの生き方は、後世の医師に疑問を投げかけてくれる存在です。
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